大切なこと

犬のシツケで一番大事なことを間違っていたことに気がついた。
餌を目の前に置いて「待て」ができるというのは、飼い主の命令が犬の本能に打ち勝つために必須の条件だと思っている。
うちの犬は「待て」が出来ると思っていたのだが、それは単に号令としての「待て」だけの意味である。犬としては、餌来た!→「よし」の号令の前に単に一拍置く意味での「待て」でしかないということに今更ながら気がついた。

餌を置いて、餌を見ている状態で「良し」と言うのでは駄目なのだ。
それは、単に「よーい、どん!」を待っているだけの状態なのだ。
食べたい餌があっても、まずは飼い主に意識を注目させ、飼い主が「良し」と言ったのを判断してから食べさせるようにしなければならなかったのだ。
どおりで、今まで散歩をさせていても、飼い主の意思を伺うとことをせずに、地面の臭いに神経を集中させるのが第一で、引っ張り過ぎない範囲で様子を伺っているといったそぶりが第二といった感じだったわけだ。
こないだは小屋から出る際に、逸走してしまい、静止しようとして「待て」と言ったのだが、全くいうことを聞かなかった。
仕方なく餌を取り出して「待て」といったら、静止したのでどうにかこうにか拘束出来た。その時は腹が立って、走り回っていたのを叱ってしまったが、よくよく考えると、犬としては待つべき対象としての餌が無かった訳だから、「待て」の号令は聞くはずは無いわけだ。
最初は餌を介してでも良いから、最終的には飼い主を絶対君主として、その君主の「待て」という号令に従うようにしなければならなかった。
本当に不明な、勘違い飼い主で申し訳なかった。
これからはキチンと躾をして飼い主の言うことを聞ける飼い犬にしてくつもりなのでよろしく頼む。
世の中でも、もしかしたらこのような勘違いをしている絶対君主がいるかもしれないので、この文章を見かけたら参考にして欲しい。