修理(半田付け)

職場でマイクロチップリーダーというものを使っている。

マイクロチップリーダーは、直径2㎜・長さ10㎜のマイクロチップに記載された15桁の数字を読み取る機械で犬や猫の迷子札として使われるもの。

よく勘違いされるのだが、マイクロチップは位置情報を発信するものでは無く、マイクロチップリーダーが発する電磁波に反応した数値を読み取るものなので、犬や猫が迷子になったからといって、スマホなんかのアプリを使って位置情報を特定することは出来ない。マイクロチップに過度な期待は抱かないようにしてください。

若干話は逸れたが、職場で使ってるマイクロチップリーダーが壊れた。

職員が、マイクロチップリーダーを充電しようとしたら挿込口が無くなっていて。カラカラ音がするという。

USB端子が外れたのだろうと思って、ネジを外してみると思った通り、基盤に直付けのUSB端子が外れていた。

外れたUSB端子は5本の軸が出ているのだが、4㎜程度の幅に5本の端子が出ている。外れたUSB端子の足を修正てみたものの、損傷が激しく再利用は無理そう。

正直、購入したほうがいいというのは理解していたものの、理系の修理好きの好奇心が、理性を上回ったので、仕事ではなく趣味として、修理することにした。

幸いながら5本の端子のうち、充電に使用するのは両端の2本の端子のみ。つまり、半田ブリッジが発生したとしても5つの端子が全て繋がらない限りショートすることはない。

という訳で、修理に必要なUSBタイプBの端子5本入り500円とフラックス300円程度を購入。

Youtubeの動画で田付けの基本は理解したのだが、半田ごてに半田がうまい具合についてくれない。元々100均の半田ごてなので、熱量が足りないのか、半田の先が劣化しているのか半田が上手く小手先に付いてくれない。試行錯誤しながらどうにか半田を塗りたくってみたものの、どう見ても端子間がショートしている感じがする。

恐る恐る充電端子を挿入してみたところ、意外や意外、充電中の表示が!

しかし、充電途中でケーブルを抜くと、充電完了の表示が出るので何となく怪しい。

仕方がないので、省電力なマイクロチップリーダーをMAXの状態で電力消費させるためにリーダーのライトボタンを押しつつ、マイクロチップ読み取りボタンを押して、とにかくバッテリーを消費させること2時間。ようやくメモリが2つほど減ったので充電開始。さらに2時間後、バッテリのメモリが2つ増えたので、無事充電できたということでしょう。久しぶりにコスパの良い仕事が出来ました。仕事と言いながら、超過勤務手当も材料費も貰っていない、全くの趣味の世界でしたが満足感で十分です。