地鎮祭

先週末、地鎮祭を行いました。
あと5ヶ月ほどで、新居に引っ越す予定です。
土地の購入と地上げに体力を使ってしまったので、家が敷地に比べてすんごく小さくなりました。
近所の人に、どれだけ大きな家が建つのかと聞かれて、建坪を言うと「またまた冗談言ってっ。」て言われるほど小さいです。

ここ何年か住宅展示場を訪れたりしてきましたが、どこのハウスメーカーも「数打ちゃ当たる」方式なのか、しばらくは熱心に営業が来るのですが、そのうちピタッと止まります。家という個人としては大きな買い物だけに、そういうのでは後々のケアが心配です。
そんな中で、S林業の営業マンはマメに電話やら訪問やら、物件の見学などをしてくれました。
営業マンの人柄は良かったのですが、なぜか建った物件を見学に行くと、これが今ひとつの印象を拭えない。
なんだか妙に収納が多かったり、大回廊だったり、奇抜な物件が多くて「凄いでしょ。」と言われると、「凄いですね。」としか言いようが無いのですが、将来の我が家の参考にはならない物件の多いこと。
他のハウスメーカーと異なり、実際に図面を引くのは有料なのですが、ほかに良いメーカーも無いのでS林に見積もり等をお願いしました。
ところが、それからというもの、打ち合わせの度に一つ一つの具材から図面から何もかも聞いてきます。
「お客様の納得のいくものをお作りする」という姿勢なのかもしれませんが、週末の時間を割いて割いて、少しずつ進んでいく作業に疑問を感じました。
家造りは、素人には一生に一回か二回の機会しか無いのに、そんな素人の意見を愚直に聞いて図面を引いていたのでは、いつまで経っても家は出来ないっていんじゃないかと。
そんな中、奥さんが図書館で借りてきた本を読んで、県内にTM建設という会社があるというのに興味を持ちました。
体感ハウスがあり、実際に宿泊出来るというので、冬の寒い時期に泊まりに行きました。
蓄熱暖房が2台設置されているだけなのに、どの部屋に行っても暖かい。
なんと言っても冬場の風呂から脱衣所に出ても寒くないっていうのに感動しました。
この快適さは素晴らしい。
宿泊を終えて、TM建設の人に家を造るにあたっての希望と、その希望の詰まった素人の引いた図面を渡し、実際の物件が見てみたいと言いました。
で、3週間ほどしてTM建設が建築中の物件を3件ほど見せてもらいました。
どの家も個性はあるけど、住み心地が良さそうな物件ばかりでした。
3件目を見終わって解散かと思ったら、案内してくれた人がおもむろに図面を見せてくれました。
「出そうかどうしようかと思ったんですけど、今日の反応を見ていたら出してもいいかなと思って。」と遠慮げに出してくれた図面を見てびっくり。
施主の意見を聞き、それをどう無理なく図面の中に収めるかといったアイデアがその中には詰まっていました。
どこのハウスメーカーもこっちが出した素人の図面に縛られて似たような図面しか引けなかったのに、TM建設の出した図面にはこちらが思いつかなかった工夫がなされていました。その工夫も奇抜な物ではなく、きわめて合理的で納得のいく物。参りましたとしか言いようのない図面。
この人は凄い、本当のプロだと思いました。
帰りの車の中で、奥さんとの意見は一致していました。
TM建設でお願いしようと。