生きているということ

4つ上の従兄弟が癌の末期状態というのを知ったので、今日弟と大阪までお見舞いに行きました。
昨日の話だと、まだ意識もあって話も出来るということだったのですが、到着すると従兄弟は昏睡導入で寝た状態になってました。
半開きの目、抗癌剤で抜けてしまった頭髪、大きく硬く膨らんだお腹、浮腫んだ足。
小さい頃遊んでくれていたお兄ちゃんが、まったく別人のような姿で病院のベットに横たわっていました。
昔の記憶が蘇ってきて涙が溢れてきました。
おばちゃんは、おいらなんかよりもずっと深いところで繋がっているのに「もうがんばらなくてもええねんで。」って頭をさすりながら話しかけている姿を見て、それまで苦しんできた従兄弟の状況が察せられるので、お見舞いなら「病気に負けずにがんばって。」って言うところでしょうが、「お兄ちゃん、来たよ。」としか話しかけられませんでした。
4つしか違わない従兄弟がこんな状況になっている現実に、今、生きているということは当たり前のことじゃないんだということを痛烈に思い知らされました。